069 惑星探査ロボット

※イラストはイメージです。 

    

外観:W4,000約×D約2,200×H約2,450(椅子を除く)

 

●演出概要(展示目的)

・惑星探査ロボットの役割を、容易な操作環境による参加型展示で、楽しみながら知識欲を促します。

それらを通じて惑星探査ロボットの最先端の技術を学ぶきっかけづくりを行ないます。

・惑星ジオラマのなかを、惑星探査ロボットをコントロールし、

他の参加者と競争しながらゲーム感覚で与えられたミッションをクリアしていきます。


●演出方法(展示方法)

1.スタートスイッチを押します。

・モニター画面にゲーム方法とロボットの操作説明が表示されます。


2.操作説明を読んだらもう一度スタートスイッチを押します。

・ゲームスタートの表示があり、同時にカウントダウン表示が始まります。(約60?90秒)


3.天井カメラのライブ映像を見ながら、ロボットをジョイスティックで、

前後(前後の動き)や左右(回転の動き)に操作し、

グラフィックで案内された位置の鉱物3個を探し出します。


4.時間内に3個の鉱物をゲットするか、タイムオーバーになると、ロボットの操作は終了します。

・「操作が終了しました。次の人に替わってください」の表示を行ない、ゲームが終了します。


●演出結果(展示効果)

・鉱物をゲットすると効果音があり、ロボットの操作は中断し鉱物の名称と写真が表示されます。(約5秒間)

表示が消えると、操作が可能になり他の鉱物を探します。

・走行中はロボットのLEDが点灯します。(停車すると消灯します)


●身の回りとの関連

・宇宙開発

・ローバー

・ロボット

・リモートコントロール(遠隔操作)

 


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今回はこの既存の展示物を撤去した後に設置します。

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ロボットはWowWeeのROVIOという製品を使うことが条件になっていました。

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早速取り寄せて検証実験します。
通常はロボットがドックに待機して充電します。

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パソコンでコントローラーソフトを操作して無線LANでロボットをラジコンの様に遠隔操作することができます。
先端にはカメラが付いていてモニターに映し出されます。

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面白いのはドックから天井に発する赤外線からロボットが自分の位置を計測して自力でドックに戻ることができる点です。

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惑星の凹凸地面はフツ・ラッシュという造形素材で製作されたものを取付けます。

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演出に基づいて製作したプログラムと機器を組込んでテストランニングを行います。

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さらにパネルに惑星の景色グラフィックを貼って意匠性を高めています。

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操作レバーはアーケードゲーム用を使用して耐久性を高めています。

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地面に埋込んだファイバーセンサーの光がロボットの底面に付けた反射板に当たると鉱物を発見する演出になっています。

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ところが運営を開始すると、ロボットがドックに戻らず充電できない、操縦不能になる、モーターやバッテリーがすぐ消耗する、基板が故障する、はたまた原因不明の通信障害など、全く安定しない状態が続いてしまいました。

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プログラム修正、接点磨き、静電気対策、予備ロボット、予備バッテリー、モーター交換、基板修理、地面を平らに、赤外線遮光幕など色々試しましたが残念ながら解決しきれませんでした。

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最後の手段はロボット自体を一から製作することにしました。

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産業用モーターを使って耐久性を高めています。
左右の車輪の回転方向を制御して前進後進、左右回転を行ないます。

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無線はやめて天井から有線でロボットを操縦することによって充電不要にして機能性と耐久性を高めています。

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カメラはロボットにではなく天井に取付けて俯瞰で見るスタイルに変更し、鉱物が発見し易くなりました。

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プログラムとシステムコントローラーも有線仕様に全面変更しました。

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