012 モーター

自動で動作が必要なところはモーターを使用します。
様々なモーターがあり、適材適所で選定する必要があります。

ACインダクションモーター
 交流の電源を使用しモーターを回転させます。ブラシの交換などが無く長く使用できます。
 下の写真は、波の屈折や干渉を観察する為の造波装置です。
 ACインダクションモーターと偏芯カムを使用し、造波板で周期的な波をつくっています。
 この展示物は機構が見えるように、あえて透明のアクリルカバーで覆っています。

 

DCブラシモーター
 小型の割に高出力が得られるモーターです。
 ブラシで極性を変えているので、いずれ交換が必要になります。
 展示物としては、発電させる演出などにDCブラシモーターをよく使います。
 下の写真は、水車の回転を利用しDCブラシモーターで発電させています。

 

ステッピングモーター
 高精度の位置決めが必要なところは、ステッピングモーターを使用します。
 下の写真は、枡(マス)を傾け1/2や1/6の計量ができるという展示装置です。
 正確な位置決め動作が必要なため、ステッピングモーターを使用しています。

 

他にも、DCブラシレスモーター、サーボモーターなどのモーターがあります。
また、ほとんどの場合、ギヤヘッド(減速機)と組み合わせて、速度やトルク(回転力)を設定します。
後から速度調整が必要なところでは、スピードコントロールモーターを使用しています。
展示装置は人の感覚的な要素がありますので、選定には産業機器とは違った難しさがあります。


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