025 縞模様発生装置

※イラストはイメージです。

   

外観:W約2,250×D約800×H約850

 

●演出概要(展示目的)
動物などの縞模様ができる仕組みを2種類(2色)の砂を筒の中で回転させる実験で体験します。

●演出方法(展示方法)
透明のガラス管の中に粒の大きさが違う2種類(2色)の砂を入れて回転させます。
1.攪拌スイッチを押すとガラス管が回転しながらベースごと左右に動いて中の砂が混ざります。
2.手回しハンドルを回すとモーター駆動でガラス管が回転します。

●演出結果(展示効果)
ガラス管をしばらく回転させると混ざっていた2種類(2色)の砂がはっきりとした縞模様になります。

●身の周りとの関連
シマウマの縞模様


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今回は借用した実験機で縞模様ができることが分かっていたので、すぐに設計に取り掛かることができました。

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客接部の回転グリップは安全性向上(緩み防止)のためネジ止剤を塗布して締め付けます。

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客接部のハンドルには負荷が無いので、安全性向上(空回り防止)のための抵抗(カムフォロア)を付けています。

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揺らすベースは慣性重量を減らすためアルミ製にして軽量化しています。

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工場にてテストランニングを行ないます。
実験機と同様に縞模様ができることを確認しました。

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テストランニングを続けていると、静電気の影響を受けて(特に乾燥する寒い日に)ガラス管の内側に粒が付着するという問題が判明しました。

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静電気の影響を受け難い大きい粒で検証しましたが、上手く縞模様になりませんでした。

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やはり実験機で使用されていた「小さい粒」でなければ上手く縞模様ができませんでした。
静電気対策はこまめにガラス管を清掃するしかないようです。

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メンテナンス性向上のためガラス管と回転軸はフランジで接合して、軸受を外さずにガラス管を取外せるようにしました。

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少しでも静電気を防止するためにメカフレームはアースを取っています。

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攪拌のスピードはシステムコントローラーのつまみで調節できるようになっています。

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職操部のメンテナンスカバーはネジで外れるようになっています。

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現場にてテストランニングを行ないます。
この装置の意匠の特徴はカバーを透明にしてメカ機構(クランク)もシステムコントローラーも来館者に見せる仕様になっています。
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