こどもたちの100の言葉-京都町家科学館の原点になった「詩」-


2022.03.29

京都町家科学館の原点になった「」を紹介します。


レッジョ・エミリア・アプローチの創設者の一人であるローリス・マラグッツィ氏の詩です。

(レッジョ・エミリア・アプローチとは)

第二次世界大戦の終戦直後にイタリアの小都市レッジョ・エミリア市で始まった「戦後の復興を志して、街の人が専門家と共に幼児教育ができる場を設立しそこで行われた幼児教育法   

話題の幼児教育法「レッジョ・エミリア・アプローチ」とは?|保育士・幼稚園教諭のための情報メディア【ほいくis/ほいくいず】 (hoiku-is.jp)


こどもたちの100の言葉   ?でも、百はある?

子どもには 百とおりある。

子どもには

百のことば 百の手 百の考え 百の考え方 遊び方や話し方

百いつでも百の聞き方 驚き方 愛し方 歌ったり

理解するには 百の喜び

発見するには 百の世界

発明するには 百の世界

夢見るには 百の世界がある

子どもには 百のことばがある

...それからもっともっともっと...

けれど

九十九は奪われている

学校や文化が

頭とからだをバラバラにする

そして子どもに言う

手を使わずに考えなさい

頭を使わずにやりなさい

話さずに聞きなさい

ふざけずに理解しなさい

愛したり驚いたりは 復活祭をクリスマスだけ

そして子どもに言う

目の前にある世界を発見しなさい

そして百のうち 九十九を奪ってします

そして子どもに言う

遊びと仕事

現実と空想

科学と想像

空と大地

道理と夢は

一緒にはならないものだと

つまり百なんかないと言う

子どもは言う

でも 百ある

ローリス・マラグッツィ(田辺敬子・訳)




この詩に込められた意味は

大切なことは、すべての子どもたちの違う個性を認め、その個性を通じてどの子どもたちも(誰一人例外なく)表現できる力があるということを大人が認めることであり、同時にすべての子どもたちが自分自身に独自の個性があることを知り、その個性を認め自分の考えを持ち表現することやその表現方法は自由であり、自分自身が表現方法を選ぶ権利があることを知ることである、大人はそれを認めることである。

?すべての子どもには個性がある

?すべての子どもには表現する力がある

?すべての子どもが自分自身の独自性を知る

?すべての子どもが自分自身を認める

?すべの子どもの自由に考える権利がある

?すべての子どもには自由に表現する権利がある

?大人は、すべての子どもに対し???を認めること(権利を奪わないこと)

私たち京都町家科学館は、このことに気づく場として、『つくるとわかる、もっと知りたくなる!』講座や体験のプログラムを運営しています。

つくるまなぶ京都町家科学館 (tsukuru-manabu.jp)

宿野秀晴