光の三原色と色の三原色
2024.03.25
科学とアートに関するお話です。
はじめに問題です。影は何色でしょうか?
黒色?確かに太陽光の下では黒色の影ができますね。
さて光の色が違った時に何色の影ができるでしょうか?
つくるまなぶ京都町家科学館にある光の三原色装置をご紹介します。
壁にRGB(赤緑青)の3色照明が取り付いています。
その光の下では影に色がついてみえます。フシギ!
丸い板で出来た影をつくってみると、重なり合ったところがそれぞれ違った色に見えます。
そして3つの影が重なり合ったところに黒い影が出来ています。
光の三原色(RGB赤緑青)で出来た影に、色の三原色(CMYシアン、マゼンタ、イエロー)が入っているのが見えるでしょうか。
CMYは色の三原色といって、プリンターのインクでよく使われています。
光の三原色は、色が重なるほど白くなり、色の三原色は、色が重ねるほど黒くなります。
RGBのうちBがない=R+G⇒イエロー
RGBのうちRがない=G+B⇒シアン
RGBのうちGがない=B+R⇒マゼンタ
文字だけではわからなくなってしまいますが、実際に体験してみると光と影の色の対応がわかってきたり、実際に「視える」ってどういうことなのかを深く考えるきっかけになるかもしれません。
ぜひ町家科学館に来て、光の三原色を体験してみてください。
平河 翔