ほしシイタケをつくる試み

2022.04.18

生活の中のSTEAM(科学・技術・工学・芸術・数学)シリーズ。
今回は科学/生物につながるお話です。

今年の冬はコロナ禍でなかなか外出が出来なかったり、
子どもも学校へ行けない時期があったりと自宅で過ごす時間が多かったので
生活にちょっとした楽しみを求めて椎茸を育てるキットを買いました。

社会的にも巣ごもり需要で栽培キットが多く出回っていたよう(参考)ですが、
もう芽が出てしまったものが1月ごろに店頭で安売りされていました。

1株購入して菌床を掃除し、水を十分含ませてから育てます。
スクリーンショット 2022-04-17 103812.jpg

2、3日後から生えはじめたのですが、植物の成長スピードをイメージしていたところ
予想以上に早く大きくなるので驚きました。菌類に生物らしさを感じたのは初めてです。

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大小10ケ程収穫し美味しくいただいたあと、せっかく栽培するからこそ
出来ることがないか子どもと考えた結果、変な形のきのこを作ることにしました。

夏場にたまにスーパーで見かける四角いスイカも(いろいろノウハウはあるでしょうが)
四角い枠に入れて成長させているようです。

参考 産経ニュース

それをふまえると
【お菓子の星形を小さいうちからはめ込んで育てると星形のキノコになるのでは?】
という仮説ができました。さて本当にできるのでしょうか。

hosisiitake1.jpg

小さいうちからキノコに型をはめてみます。

hosisiitake.jpg

型を抜いてみると、星型きのこ!?

hosisiitake2.jpg
横から見ると伸びきれない傘がよれよれになっていて美しくありません。ほし椎茸失敗??

もっと角度のある型がよかったのか小さめの型がよかったのか、もっと試行錯誤したかったのですが
菌床がやせてこれ以上キノコが出てこなかったので検証はできませんでした。
育てた後は串焼きにして美味しくいただきました。

栽培キットはただ単に育てて新鮮なキノコが食べれるだけでなく
その過程があるからこそできる観察や体験があり、生活にささやかな驚きと楽しみが生まれました。
もしみなさんも気になったらぜひキノコ栽培挑戦してみてください。

平河 翔