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22024.01.29

出典： Wikipedia

以前「球を使った機械」でボールネジを紹介しましたが、今回は螺旋（らせん）を使った機械や道具などを紹介します。

■締結ネジ

　機械の部品と部品を締結するときに使います。オネジとメネジが引っ張り合うことで、部品同士が挟まれ固定されます。日本ではメートルネジという規格のネジを使用します。ネジ山は三角に近い形状なので三角ネジに分類されます。

出典：日東精工株式会社

■台形ネジ・角ネジ

　ネジ山が台形や四角形をしており、回転運動を直線運動に変換します。物体を水平や垂直に移動させることから送りネジと呼ばれています。ジャッキなどに組み込まれています。

出典：株式会社マキシンコー

■ボールネジ

　こちらも送りネジに分類されますが、ネジ棒とナットの間の溝にボールが挟まっているので、非常に抵抗が少なく伝導できます。

出典：THK株式会社

■ドリル

　穴あけに使われる工具ですが、丸棒の先端に刃があり周囲は螺旋の溝があります。穴を開けたい物にドリルを押し付け回転させると、切りくずが螺旋の溝の道を通って排出されます。

出典：株式会社ソリッドツール

■ウォームギヤ

　ウォームギヤは歯車の一種で螺旋形状をしています。通常、ウォームホイールとセットで使用され、ウォームギヤを回転させることで、ウォームホイールがゆっくり回転します。大きな減速が得られたり、逆転しないセルフロック構造から安全機構に使われます。

出典：株式会社ミスミ

■鉄砲の銃口

　銃口筒の内側にはライフリングと呼ばれる螺旋状の溝があります。飛び出す弾丸に回転運動を与え弾道を安定させます。

出典： Wikipedia

■モーノポンプ

　ネジ棒とネジ穴にできるスキマが変化することで、物体を送り出します。通常のポンプでは難しい粘度のあるモノや粉体を運ぶことが出来ます。

出典：兵神装備株式会社

■まとめ

　世界で初めて螺旋を使用した装置は、水を汲み上げるポンプで、紀元前の数学者アルキメデスが考案した「アルキメディアン・スクリュー（アルキメデスの螺旋）」とされています。

螺旋は「回転を直線運動に」「直線運動を回転に」と動きを変換する機能を持った形状で、様々なところで使われています。今回紹介した以外にも色々なところで使われていますので、身の回りを探してみてください。

アルキメディアン・スクリュー（アルキメデスの螺旋）

出典： Wikipedia

ワインオープナー

出典：サッポロビール株式会社

鉛筆削り

出典：有限会社クボタ文具店

サインポール

出典： Wikipedia　

吉岡　亮