付加価値アップのキーワードは「サービス」
2024.04.15
価格転嫁の推進をしよう!言われていますが、私たちのような特殊な装置をつくる製造業は、
購入品価格や協力業者加工費の高騰、を価格転嫁してお役様に納得して頂くには、自社だけの強みを「引合・製作施工・保守」の各段階でお伝えすることです。
引き合い段階では、実績装置の提案や製作する装置のVE提案、顧客要求に沿った製作施工図面の作成と管理、工場製作時の品質管理と工程管理、の対応と、装置を納めた後の保守管理では、装置内容の熟知と経過管理が必要になります。私たちは、それぞれの段階での関わりを通じて、他社との違いを出し自社の強みとしています。
そのことを実現するには、顧客担当者と自社担当者との良好なコミュニケーションを取り、その関係性づくりこそが自社の財産にもなっています。
製品(モノ)は価格設定ができますが、人が行うサービスの価格を設定するのは難しく、ましてやサービスは、何も形があるものではなく、人と人のつながりの積み重ねです。価値あるサービスとは、誰でもスマホで入手できるどこにでもある情報ではなく、その人と人とが良好なコミュニケーションでつくりあげるものであり、そう簡単に入手できるものではありません。
顧客からの難しいと思うようなリクエストを、何とか実現してあげようと努力して、実現できたときは、その顧客は高い確率でリピーターになります。このような高付加価値のサービス情報のやり方を自社のノウハウとすることが、高付加価値づくりの源泉となっています。
私たちは、日常に便利なモノを作っているのではなく、"あってよかった!"と日常を「楽しく豊かになる自分の心」を感じてもらうためのモノづくりをしています。
この会社があってよかった!この人とで出会えてよかった!と思って頂くことが
価格転嫁につながります。そのためには「自社もお客さんも世間も、そして未来もよし(四方良し)」の精神が肝になると考えています。そのための知恵を出すことは無限大です。その人づくりが、自社の経営資源です。社員一人ひとりが自覚して、主体的に取り組む会社でありたいと願っています。
我社の経営理念は"私たちは、ものづくりで「なるほど!」と言われたい"なのですから、理念に沿った事業活動を進めることで価格転嫁を実現し、付加価値アップへと繋がっていくことを信じています。
宿野秀晴