平和と公正をすべての人に


2022.12.13

もう師走になりました。

2022年は平和というものがいかに脆いものかを感じさせられた年でした。




ところで「科学的」という言葉があります。

科学的とは理論的に辻褄があっていて実験や観測で客観的に証明できるさまとされています。

ですから科学的な物事は正しいと言えるでしょう。




その根拠となる科学は文化や主義が違っても世界じゅうで通じる共通言語のようなものです。

日本で発見された原理や開発された技術で世界中がより幸福で豊かになったり

逆に世界のどこかで発見された原理や開発された技術で私たちが恩恵を受けています。

だれでも学ぶことができてだれにでも公平に作用しうる、

そういう点では科学はとても公正なものといえるのではないでしょうか。




しかし正しいからと言って倫理的かどうかというと残念ながら違うようです。

科学技術は人に希望と豊かさをもたらすことができる反面、

使い方次第で人を恐怖にも不幸にも陥れることもできる両刃の剣であることを

今年の出来事で改めて突きつけられました。




科学技術を用いて人の命が簡単に奪われたり

よりよい生活のためにせっかく築いた街や施設が破壊されるさまは言葉にならない思いです。

科学はぜひとも平和と公正のためだけに使われてほしいです。

sdg_icon_16_ja_2.png

島津久義